2026.01.05
皆さま、はじめまして
新年あけましておめでとうございます。
この度、新しく技術ブログを開設いたしました。SCSK株式会社で、データ統合オファリング「NebulaShift di」のマーケティングを担当しております、川畑と申します。
私たちNebulaShift diチームは、「Essential data. Right on time. 」をテーマに、お客様のデータをビジネス価値に変える為の様々なサービスをオファリング型で提供しています。
SCSKの先端テクノロジーオファリング「NebulaShift」において、AI時代に最適なデータ統合基盤を提供するサービスブランドです。
私が日々、マーケティング担当としてお客様やパートナー企業様とお話しする中で、多くの企業が同じような課題に直面していると感じています。
「社内にはデータが溢れているのに、宝の持ち腐れになっている」
「AI活用を進める為にツールを導入したが、うまく使いこなせていない」
こうした声を聞くたびに、私たちはもっとお客様の役に立てるのではないか、もっと分かりやすく情報をお届けできないだろうか、という想いが募っていきました。
データとAIの活用が企業の競争力を左右する時代。その重要性は誰もが認識していますが、その準備が整っている企業は、まだまだ少ないのが現状です。
このブログが、皆さまのビジネスと、それを支えるテクノロジーとの間の架け橋となれれば幸いです。
このブログは、単なる製品紹介に留まるつもりはありません。私たちが目指すのは、データやAI活用を推進する皆さまにとっての「実践的な技術情報発信基地」です。
本ブログでは、大きく以下3つのテーマに沿って技術情報をお届けしていきます。
なお、本ブログは、あくまで技術的な情報発信を目的としており、以下のような皆さまに読んでいただくことを想定しています。
事業会社に所属するエンジニアの皆さま
このブログを通じて、読者の皆さまが「明日から使えるヒント」や「プロジェクト推進のヒント」を得ていただけることを目指して参ります。
昨今、「データ統合」のニーズが高まっています。これは私たちがデータ統合基盤の構築・提供に注力している理由でもあるのですが、なぜ今、これほどまでに「データ統合」が重要視されているのでしょうか。その背景には、大きく3つの時代の変化があると考えています。
かつてDXの主な目的は、紙業務のデジタル化による「業務効率化」や、データの可視化を通じた「過去の分析」でした。しかし今、企業が目指すDXは、その先のステージへと進んでいます。それは、「データドリブンな意思決定」や「AIによる予測・自動化」、更には「新たなビジネスモデルの創出」です。勘や経験だけに頼るのではなく、顧客データや市場データに基づいて戦略を立て、パーソナライズされたサービスを提供する。このような高度なDXを実現するためには、社内に散らばったデータを一元的に分析できる「データ統合基盤」が不可欠です。
ChatGPTの登場以降、生成AIをはじめとするAI技術のビジネス活用が急速に進んでいます。しかし、どんなに優れたAIモデルも、元となるデータが不正確であったり、不足していたりすれば、その真価を発揮することはできません。AIの精度は、学習データの「質」と「量」に大きく依存します。マーケティングデータ、営業データ、顧客サポートの履歴、製品の利用ログ、IoTデータ、...。これらのサイロ化されたデータを統合し、AIが学習可能な形に整える「前処理」こそが、AI活用の成否を分ける鍵となります。
現代の企業活動は、数多くのSaaSやクラウドサービスによって支えられています。CRM、MAツール、ERP、会計ソフトなど、それぞれのツールが専門的な機能を提供してくれる一方で、データは各システム内に孤立しがちです。これが、いわゆる「データのサイロ化」です。例えば、「マーケティング部門が持つWebサイトのアクセスログ」と「営業部門が持つCRMの商談履歴」が分断されていては、顧客の全体像を掴むことはできません。オンプレミスと複数のクラウドにデータが散在する現代において、それらを横断的につなぎ合わせるデータ統合の技術は、ビジネスの全体最適化に欠かせない生命線となっています。
この初回記事は、マーケティング担当の私が筆を執らせていただきました。
しかし、今後の記事では、実際に現場でお客様の課題解決に奔走しているSCSKの技術者たちが、より専門的で、実践的な知見を発信していく予定です。
「あのSaaSとこのDB、どうやって繋ぐのが最適解?」
「大規模データの移行、失敗しないためのTips」
「最近よく聞くデータレイクハウスって、どう使えばいい?」
といった、皆さまが日々の業務で直面するであろうテーマを取り上げ、プロフェッショナルが 解説していきます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
このブログが皆さまのデータ・AI活用のヒントとなるよう、これからチーム一同、心を込めて執筆して参ります。
次回は技術者が登場し、昨今注目を集める「Databricks」を題材にお届けする予定です。ぜひ、ご期待ください。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。